B5月30日 山本 真紗美

○担当文書
 『日本塩業大系』175〜178

○注目文書
 正和3年(1413)11月日 弓削島荘領家方百姓等重申状(塩178)

○論点
・本文書に見える預所は空誉と考えられ、網野善彦氏はこの空誉を出家した加治木頼平としているが、検討が必要なことが討論中に指摘された。
・預所・預所代・雑掌
 弓削島荘関係史料を中心に「預所(預所代)」「雑掌」の語を検討し、関係性を整理した。弓削島荘では、東寺寄進直後には菩提院から供僧が預所に任命され、供僧がその代官(預所代)=雑掌を任命するという形式であったのが、正嘉年中(1257〜59)には菩提院行遍自ら定宴を雑掌(預所?)に任命するという事態が発生。その後文永元年(1264)に行遍が没すると、供僧は菩提院より預所補任権・荘務権の引き渡しに成功する(建治元年/1275)が、それ以降雑掌と預所の語の混乱が見られるようになること、またそれが預所が寺僧に補任するのではなく、在地の有力者が所望する形態に移行していったことと関連づけて考えられることを指摘した。

○課題
・「平雑掌」など雑掌の呼称の種類。
・請負の形態による雑掌(預所)の呼称の違い。



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